報告書の製本は無線綴じ?モノクロ印刷で十分?失敗しない報告書の印刷発注について

初めて報告書を作成するあなたの頭の中には、「こんな報告書にしたい!」というイメージがあっても、印刷用語は理解できないし、紙の種類も名前だけでは分からないと感じていませんか?
研究結果をまとめた報告書、一年間の事業内容に関する報告書、調査やアンケート関する報告書など、報告書の中身は千差万別ですが、冊子の仕様には、ほぼ決まりのカタチがあります。
すぐスール.comにも、毎日さまざまな印刷製本の依頼がありますが、その中でも「報告書の印刷製本」のご注文は、年間を通して多いアイテムの一つです。
またインターネットから簡単に発注ができる印刷通販サイトもたくさんあり、印刷会社選びも重要なポイントです。
簡単に発注ができて安く印刷してもらえるのはもちろんですが、信頼できるのか?安心して任せられるのか?という観点も意識する必要があるかと思います。
今回は、あなたの思い描いている報告書を作成するためにおさえておきたいポイントについて解説いたします。
報告書の製本 無線綴じについて
「無線綴じ」とは、製本方法の一つです。
印刷通販サイトでは、この言葉はよく出てきます。これ以外にも「中綴じ」も代表的な製本方法です。
印刷したものを冊子にするためには、必ず印刷後に「製本」をする必要があります。
身近にある本を見てみてください。表紙と本文がありますよね。これは、印刷だけだとバラバラの状態なので、これらを一つにまとめて本の形に仕上げる作業を行います。この作業を製本と言います。
ではなぜ、報告書には無線綴じがよいのでしょうか。
無線綴じにする理由とは
まず、無線綴じがどのような製本方法なのか、中綴じの違いとも比較しながらみていきます。
〈無線綴じ〉
本の中身を表紙でくるみ、背を糊付けしてくっつける製本方法です。


ホッチキスなどは使わず専用の糊を使って製本するので、ページ数が多くなっても製本が可能です。また、丈夫で長期保存に向いていることや、ある程度のページ数があれば背表紙が作れることも魅力です。
〈中綴じ〉
表紙と中身を見開きの状態で重ね、真ん中をホッチキスで止める製本方法です。


「ノド」と呼ばれる冊子の中央部分が開きやすいことから、カタログやノートでよく使用される製本方法です。一方で、ホッチキスで綴じられる紙の枚数に限度があり、50ページ以上になると製本できない、ページ数を4の倍数にしないといけない、ページ数が多くなるとノドの強度がやや弱くなる、といったページ数によるデメリットもあります。
報告書は、ページ数が多くなりがちで、研究結果や事業内容などによっては、優に100ページを超えることは普通です。また、書庫に並べて長期間保管されるものが多いかと思います。
そのため、ページ数に制限がなく、背表紙があり、経年劣化のしにくい無線綴じがおすすめということです。
上製本(ハードカバー)とは
無線綴じに似た形で上製本(じょうせいほん)という製本方法があります。ここで少し上製本についても触れておきます。
〈上製本〉
ハードカバーとも呼ばれ、糸などで綴じた本文部分とボール紙などの厚手の紙を使って作成した表紙で綴じる製本方法です。


高級感があり、丈夫なつくりで長期間の保管に向いている上製本は、記念としての報告書にぴったりです。
よく作られるのは、「○○大学○周年記念事業報告書」といった大学や企業の記念報告です。
研究分野では、「○○先生古希記念論文報告集」など、お世話になった先生や研究仲間の退官・還暦のタイミングで作成する場合もあります。
上製本は、無線綴じと比べて、製本方法が複雑で、作業工程が多いため、どうしても費用が高くなってしまいますが、思い入れのある報告書や、記念に残したい場合は、上製本で制作してみてはいかがでしょうか。
報告書の用紙について
次に、報告書でよく使用される「用紙」について、おすすめの用紙を交えて解説します。
報告書の用紙は、掲載する内容に合わせて適した用紙を選びましょう。
本文につかう用紙は?
報告書に使用する本文用紙の選び方は、文字がメインなのか、写真が多用されるかで異なります。
〈おすすめの用紙〉
| 本文の内容 | おすすめの用紙 | 用紙の厚み |
|---|---|---|
| 文字や図などのモノクロがメイン | 上質紙 | 70㎏ |
| 写真や図などのカラーがメイン | コート紙 | 90㎏ |
| 文字とカラー写真・図が混載 | マットコート紙 | 70㎏ |
ほとんどの報告書は、文章がメインで作成されるかと思います。その場合、用紙の種類は「上質紙」がおすすめです。
上質紙は、表面にコーティングをしていないためさらりとした質感で、めくり心地の良い用紙です。光を反射しないので文字が読みやすいのも特徴です。
また、用紙の厚みは、一般的には 70kg(1枚あたり約0.1mm)が使用されます。
もし文字がメインではなく、カラー写真・図が重要な内容であれば、「コート紙90kg」か「マットコート紙70㎏」をおすすめします。
どちらも紙の表面にインクの発色を良くするコーティングがされているため、写真やイラストが綺麗に印刷できるからです。
コート紙は光沢のあるツルツルとした手触りです。
マットコート紙は光沢を抑えたさらりとした質感のため、写真が綺麗なだけでなく文字も比較的読みやすい用紙です。
補足ですが、用紙の厚みは印刷用語では「㎏」で表し、軽いほど薄く、重いほど厚みのある用紙になります。また用紙の種類がちがうと、実際の厚みが同じでも、重さ(kg)が異なります。先ほどおすすめした「コート紙90㎏」と「マットコート紙70㎏」も重さ(kg)は違いますが、厚みはいずれもキャンパスノート程度で、読む際にもめくりやすい厚みです。
表紙につかう用紙は?
表紙の用紙は、本文用紙に合わせて選ぶとよいでしょう。
〈表紙と本文用紙の組み合わせ〉
| 本文 | 表紙 |
|---|---|
| 上質紙 | レザック・マーメイド・上質紙(110kg・135kg) |
| コート紙・マットコート紙 | コート紙・マットコート紙(135kg) |
本文が上質紙なら、「レザック」や「マーメイド」といったファンシーペーパーがおすすめです。どちらも色展開が豊富なので、用途や好みに応じて選ぶことができます。
また、用紙自体にデザイン性が高く、印刷はモノクロ(白黒)にすることが一般的です。
「レザック」という名前は「レザーライク」という意味からきていて、その名の通り革のような凹凸のある模様を施した、高級感のある用紙です。

「マーメイド」はやわらかな波のような凹凸のあるフェルト風の用紙です。優しい風合いが人気です。

費用をおさえたいのであれば、「上質紙110kg」か「上質紙135kg」がおすすめです。
上質紙は、レザックやマーメイドと比べて、用紙代が比較的安価なため、低コストで報告書を作ることができます。
もし本文が「コート紙」や「マットコート紙」で、表紙も同じコート系用紙にすると、仕上がりの雰囲気が統一されます。
用紙の厚みは、しっかりとした「135kg」が適しています。
また、カラーを美しく見せる用紙のため、写真をきれいに表現することができます。
表紙の用紙は、どんなデザインにするのか? どんな雰囲気の仕上がりにしたいのか?
といった視点から選ぶとよいでしょう。
扉(とびら)につかう用紙は?
扉に使う用紙は、シンプルで、一目で扉の場所がわかる「色上質紙」がおすすめです。
小説などを読んでいると、表紙をめくったところにタイトルと作者、出版社のみを書いたページがありますよね。
これが「扉」です。一番初めが「本扉」、内容の区切りごとにつけた扉は「中扉」と呼ばれます。
「扉」を入れることで、ページ数が多くても内容の区切りが分かりやすくなり、格段に読みやすくなります。
報告書では、章ごと、論文ごと、執筆者ごとなどの区切りで扉を入れるのがよいでしょう。
すぐスール.comでは、用紙の色を12色から選べます。表紙や内容に合わせてコーディネートするのも楽しいですよ。

報告書表紙の作成ポイント
ここからは、表紙のデザインについて、報告書の表紙には何を掲載すればよいか、どんな表紙にしたらいいのか、といったことに焦点を絞って説明します。
報告書の表紙に載せる内容は?
表紙に掲載する内容は、下記のような項目が一般的です。
〈必ず掲載する情報〉
■タイトル(○周年記念事業報告書、○○調査報告書 など)
■執筆者や団体名(○○大学、○○株式会社 など)
■年度や作成年月日(2023年度、2023.04.01 など)
〈必要に応じて掲載する情報〉
■団体(会社や大学)のロゴ
■掲載内容
■写真やデザイン
表紙には、最低限の情報として
「① タイトル」「② 執筆者や団体名」「③ 年度や作成年月日」
を掲載しましょう。
特に学術論文や調査報告書などは、この3点が定番です。
文字の大きさや全体のバランスに注意して配置してください。
また、企業で年度ごとに作成する統合報告書や、大学の周年記念報告などでは、ロゴや報告内容のキーワード、写真などをプラスして、カラー印刷でデザイン性のある表紙にする場合もよくあります。
なお、すぐスール.comではデザイン制作も承ります。
簡単なデータ作成から本格的なデザインまで、データ作成に不安のある方はお気軽にご相談ください。
表紙の背ってなに?
表紙の「背」部分(背表紙と呼んだりもします)には、報告書のタイトルなどの文字を入れることができます。
背の部分の幅(通称、背幅と呼びます)、つまり本体の厚み部分が3mm以上あれば、背文字を入れることができます。
報告書を本棚に並べて保管する場合は、背表紙に文字を入れておくと便利です。
では、背幅はどうやって計算すればよいのでしょうか?
ずばり、本文の用紙の厚みとページ数で決まります。
〈背幅の計算方法〉
【本文用紙が上質紙70㎏の場合】
1枚あたり厚み約0.1mm × 本文の枚数
【本文用紙がコート紙90㎏、マットコート紙70kgの場合】
1枚あたり厚み約0.09mm × 本文の枚数
例えば60ページ(上質紙70kg)の報告書であれば
0.1mm × 30枚 = 3mm
となり、「背幅:3mm」と計算できます。
これだと、背文字を入れることができます。
とはいえ、背表紙のデータを作成するのは少し手間ですよね。
すぐスール.comでは、無料で背文字を入れるサービスがあります。
冊子のサイズがA4なら、表紙もそのままA4サイズで作成してください。
注文フォームの「背文字を入れる」欄にチェックを入れるだけで、担当者が背文字つきのデータを作成いたします。
報告書の印刷費用について
最後に、「印刷費用」についても、お話したいと思います。
あなたの「報告書」は、一体いくらで作れるのだろうか?
いちばん気になる所ですよね。
最近の印刷通販サイトでは、サイト上で、印刷費用が確認できるようになっています。
印刷費用は、どこの印刷通販サイトを利用するか、といったサイト選びの重要な目安になります。
ただ単純に、安い高いで判断してしまい、自分が作りたかった報告書とは違う仕上がりになってしまうケースもめずらしくありません。
安心して最後まで印刷を任せることができるのか、些細な質問にもきちんと対応してくれるのか、気になることがあれば、直接、電話やメールなどで、問い合わせしてみることです。
そのときの電話の対応やメールの返答で、そのサイトを運営している印刷会社の印象をつかむことができるでしょう。
印刷費用の確認方法 ~すぐスール.comの場合~
ここからは、すぐスール.comでの印刷費用を確認する方法を説明します。
サイト内に「自動見積り」という印刷費用をすぐ確認できるページがあります。
すぐスール.comのトップページを開いたら…
①下にスクロールしていきます。

②「報告書・議案書・論文集」をクリックします。

③自動お見積りのフォームが出てきました。基本情報を入れていきます。- 今回は「4営業日」「150部」「A4」「120ページ」に設定しました。

④さらにスクロールして、製本方法や用紙を選びます。- もともとのおすすめ仕様で「無線綴じ」「上質紙70㎏」が選ばれています。
「本文オプション」をクリックすると、扉の有無が選べます。
今回は「扉3枚・印刷あり・桃色」を選択しました。
- もともとのおすすめ仕様で「無線綴じ」「上質紙70㎏」が選ばれています。

- ⑤さらにスクロールして、表紙の用紙を選びます。
- 今回は「レザック」の「桃色」を選びました。
「表紙オプション」をクリックすると、「背文字」を選択できるようになります。
表紙背文字の「可能なら入れる」を選択し、入れる文字(タイトル)を入力します。
- 今回は「レザック」の「桃色」を選びました。
全て入力を終えると、右下に見積もり金額が自動計算されました。
「カートに入れる」をクリックすると、そのままの仕様で注文に移ることができます。

すぐスール.comの自動見積りフォームは、仕様を入力するとすぐに見積り金額に反映されます。
金額を確認しながら報告書の仕様を決定することができます。
また、もともと報告書の定番の仕様に合わせて設定しているので、初めて作成される方にも簡単にご利用いただけます。
印刷費用を確認したいときは、ぜひこの自動見積りフォームを活用してください。
使ってみて、入力方法など分からないことあれば、お気軽にお電話ください。
まとめ
今回は報告書の製本方法を無線綴じにする理由や上製本にすることのメリット、そして用紙を選ぶ基準や、表紙作成のポイントについてまとめました。
文章メインの報告書であれば「上質紙・モノクロ印刷」が一般的です。
写真メインの場合や周年記念などで豪華にする場合は「コート紙・カラー印刷」にしたりと、報告書の内容に合わせて用紙を選び、どんな仕上がりの報告書にしたいのか、イメージすることが重要です。
すぐスール.comは、報告書にような「冊子の印刷製本」が専門の印刷通販サイトです。
また、報告書に多いモノクロ冊子は、特にリーズナブルな価格で印刷サービスを提供しています。
ご自身でデータ作成が難しい場合や、デザインの相談などは専門のスタッフが承りますので、安心してお任せください。
【すぐスール ・ お客様サポート】 すぐスールでは随時無料相談を受け付けております。 ご不明点やご質問、納期のご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。 TEL 0120-132-394 (受付時間:平日9:00 – 18:00) お問い合わせページ

