親子で楽しむ!初めてのオリジナル絵本作りガイド

子どもと一緒にオリジナルの絵本を作ってみたいと思っても、「何から始めればいいのだろう」と迷ってしまうことはありませんか?
絵本作りは、親子で楽しむだけでなく、子どもにとっても豊かな学びの機会になります。
せっかく作るなら、子どもが「もう一度読みたい!」と思えるような絵本を作りたいですよね。
そんな「ワクワク」や「親しみ」が詰まった一冊は、子どもが成長しても大切な思い出として残るはずです。
そこで今回は、初めて絵本作りに挑戦する方でも楽しめるように、絵本作りの基本的な手順とサイズ選びについてわかりやすく解説していきます。
子どもと絵本を作る意義
絵本を作ることは、「親と子ども」や「先生と子ども」が一緒に楽しむだけでなく、多くの成長を促す効果があります。
物語の展開やキャラクター設定を考えることで、自分のアイデアを形にする喜びも感じることができます。
また、文章を考えたり、絵を描いたりする中で、自然と言葉の力も身についていきます。 さらに、登場人物が何を考え、どのように行動するのかを考えることで、子どもの想像力が豊かに育まれます。
こうして完成した絵本は、親子や先生と子どもとの大切な思い出の一冊として、成長してからも振り返ることができる貴重な宝物になるはずです。
絵本制作のための5つステップ
まずはオリジナルの絵本を制作するための基本的なステップを理解することから始めましょう。大きく5つのステップに分けて解説していきます。
| Step1: テーマを決める Step2: 登場人物とストーリーを考える Step3: 絵を描く Step4: 文章を作成する Step5: ページを構成する |
Step 1:テーマを決める
初めに絵本の「テーマ」を考えます。
テーマは、子どもが興味を持ちやすく、親しみやすい題材を選ぶようにしましょう。
日常生活の何気ない出来事や身近な場面をテーマにすることで、子どもにとって理解しやすく、共感を呼ぶ内容になります。
たとえば、「初めての遠足」や「新しい友達」といったテーマは、子どもが経験しやすく共感できるため、物語の中で自然と心のつながりが生まれます。
テーマが決まったら、それに沿って物語の流れや展開をイメージしてみましょう。
Step 2:登場人物とストーリーを考える
次に、物語に登場する「キャラクター」や「場面設定」を考えましょう。
子どもが絵本の世界に引き込まれるためには、個性豊かで親しみやすいキャラクターが欠かせません。
動物キャラクターであれば、それぞれの動物の特徴を考えながら、性格や得意なこと、苦手なことなどを設定すると良いでしょう。
また、場面設定も物語の魅力を高める重要な要素です。
たとえば、森の中での冒険をテーマにするなら、木や小川、花々など細かい要素まで考えることで、リアリティのある世界が広がります。
子どもがワクワクするような場面作りを意識し、さらにキャラクターが物語の中でどのように成長していくかを描くことで、ストーリーが一層豊かで深みのあるものになります。
◆ サンプル例 ①
| テーマ | 歯医者さんに行く日 |
| 内容 | 「歯医者が怖い」という気持ちを持った子どもキャラクター(たとえば、こわがりなネズミの子)を主人公にした物語 |
物語の 展開 | 歯医者さんに行くことに怖がっている主人公ですが、家族や友達が励ましてくれます。 診察のときもドキドキしている主人公のそばで、歯医者のうさぎ先生が優しく説明しながら進めていきます。 最後には「怖くなかった」と少し成長した姿が描かれます。 |
◆ サンプル例 ②
| テーマ | お友達を探す旅 |
| 内容 | 少しさびしがり屋のキャラクター(たとえば、子ネコ)が、新しい友達を探すために旅に出かける物語 |
物語の 展開 | 旅の途中で違う性格や特技を持つキャラクターたち(フクロウやリスなど)と出会います。 初めは「友達ってどうやってつくるの?」と悩んでいた子ネコですが、次第に「違うからこそ楽しい」ということに気づき、最後には仲間が増えて、友達と一緒に楽しい時間を過ごす場面で終わります。 |
Step 3:絵を描く
キャラクターとストーリーが決まったら、次は場面ごとに絵を描いていきましょう。
ここで描く絵は、絵本全体の雰囲気や子どもたちの想像力を広げる大切な要素です。
まずは、絵コンテやラフスケッチといった簡単な下書きから始め、細かいことは気にせず、大胆な構図や楽しいアイデアを盛り込みながら、自由に描いてみてください。
もし絵に自信がない場合でも、色使いでシーンの雰囲気を表現する方法があります。
例えば、夜のシーンなら落ち着いた色合いを使ったり、楽しい場面では明るい色を多めに使うなど、色彩を工夫することで物語に深みをもたせることができます。
また、子どもと一緒に絵を描くときは、子どもが描いた絵をそのまま使用するのもおすすめです。
Step 4:文章を作成する
次に、物語に合わせた文章を考えていきましょう。
絵本の文章は、短くてわかりやすい言葉でまとめるのがポイントです。
子どもの年齢に合わせて、読みやすく、理解しやすい言葉選びを心がけると良いでしょう。また、子どもが自分で音読する場合にも、リズムが良くて読みやすい文章にすることで、より楽しみながら読むことができます。
さらに、擬音やリズム感のある表現を取り入れることで、物語に臨場感や楽しさが加わります。
たとえば、キャラクターが笑うシーンでは「クスクス」や「ワハハ」といった擬音を使ったり、驚きの場面では「びっくり!」など、動きを感じさせる言葉を使うと、子どもたちはより物語に引き込まれ、ページをめくる楽しさが増します。
また、シーンによっては文章を少なめにし、絵だけで話が進むようにしても構いません。
絵から物語を感じ取ることで、子どもの想像力がさらに豊かになります。
Step 5:ページを構成する
最後に、絵と文章をページごとに並べて、絵本全体のレイアウトを整えていきます。
絵と文章のバランスを考えながら、1ページに1つの場面を配置することで、ストーリーの流れがスムーズに伝わり、子どもにも理解しやすくなります。
レイアウトの際には、ページごとに変化をつけることもポイントです。
たとえば、あえて絵のみのページや、登場人物のセリフだけが書かれたページを作ることで、子どもたちは新鮮な気持ちで読み進めることができ、飽きずに楽しめます。
また、クライマックスや物語の盛り上がり部分には、絵を大きく配置して迫力を出すと、物語がより印象的になります。
こうして絵と文章のバランスを意識しながらページを構成して、子どもたちが繰り返し読みたくなるような、オリジナル絵本を完成させていきましょう。
絵本のサイズを考える
絵本のサイズをどうするかで、全体の雰囲気や印象が大きく変わるため、サイズ選びは絵本作りの楽しみのひとつです。
サイズによって、ページをめくる楽しさや、キャラクターや場面の見え方が変わり、子どもたちが受ける印象も異なります。
初めて絵本を作るときは、サイズ選びに少し悩むこともあるかもしれませんが、まずサイズを決めてから進めると、作業がスムーズになり、完成形のイメージがしやすくなります。
どのような場面をどんな大きさで見せたいか、どんな雰囲気を作りたいかを考えながら、最適なサイズを見つけてみましょう。
サイズ選びのポイント
絵本作りが初めての方は、以下の3つポイントを考えながらサイズを選ぶと作りやすくなります。
1. 持ち運びやすさ
小さなお子さんが手に持ちやすいサイズにすると、読み聞かせや自分で読む際にも扱いやすくなります。
2. 絵を描くスペース
キャラクターや場面を大きく描きたい場合や、細かなディテールを描きたい場合は、やや大きめのサイズが適しています。
子どもが見やすく、想像を膨らませやすい絵本になります。
3. 製本のしやすさ
絵本を冊子にするときの製本のしやすさも考慮しましょう。
ページが多くなる場合や、用紙など仕様をこだわりたい場合は、標準的なサイズのほうが冊子にしやすい場合があります。
もう少し具体的に「サイズ選びのポイント」をご紹介します。
◆ 初心者向けのサイズ選び
作りたい絵本のスタイルや用途に応じて、サイズを選ぶのがポイントです。
| A5サイズ (148mm × 210mm) | ・初心者におすすめの小さめサイズで、持ち運びのしやすさが魅力です。 ・ページ数が少なくても、コンパクトでまとまりのある完成度の高い絵本に仕上がり、特に初めて絵本を作る方にはぴったりです。 ・小さな子どもが自分で持ちやすいサイズなので、自分でページをめくる楽しさも感じられます。 |
A4サイズ (210mm x 297mm) | ・大きめのサイズは、絵の描けるスペースが広く、ダイナミックな絵や詳細な場面設定が表現しやすい点が特徴です。 ・保育園や幼稚園などで、複数の子どもたちと一緒に作る場合には、みんなで描き込める余裕があるため最適です。 複数の子どもが関わる場合や、大きな絵を描いて見せたい場合にもおすすめです。 |
◆ サイズによる見やすさ・楽しさの違い
サイズの大きさには異なる魅力があります。
どのような物語や演出をしたいかを考えながら選ぶと良いでしょう。
| 小さなサイズ | ・小さな手にぴったりフィットするため、子ども自身でページをめくりやすく、親しみやすさが感じられます。 ・短いストーリーやシンプルな絵本に向いていて、持ち運びも簡単です。 ・絵本作りを気軽に楽しみたいときにも最適で、身近な存在として子どもが自分だけの絵本として愛着を持ちやすいサイズです。 |
大きなサイズ | ・視覚的なインパクトが強く、絵が際立つため、子どもにとって「ページをめくる楽しさ」が一層高まります。 ・ページを開くたびに広がる大きな絵の世界は、まるで冒険のようなワクワク感を与えてくれます。 ・情報量が多い絵本や、細かいディテールを楽しむ絵本に向いていて、絵に深みを出したい場合や、共同作業で作る際にもおすすめです。 |
◆ 絵本の形(縦長、横長、正方形)について
形にもさまざまなメリットがあります。
描きたいストーリーや伝えたい雰囲気に合った形を選ぶと、より魅力的な絵本が完成します。
| 縦長タイプ | ・縦に長い形は、視線が上下に流れるため、高さや奥行きを感じるストーリーに向いています。 ・森の中を歩いたり、山を登ったりするような、冒険や探検の物語は縦長の形がぴったりです。 ・視覚的に「上に進む」ストーリーが表現しやすいと言われてます。 |
横長タイプ | ・横に広がる形は、視線が左右に移動しやすく、ワイドな風景や動きのある場面に最適です。 ・車や電車、船などの横に動く乗り物が登場する物語で、移動感を出したいときに便利です。・横にページをめくりながら、どんどん前に進んでいく感覚が楽しめます。 | 正方形タイプ | ・縦と横のバランスが取れた形は、見やすく読みやすいです。 特に、キャラクターや場面が左右対称で構成される場合に、全体のバランスが取りやすくなります。 ・イラストの色や形に重点を置く絵本や、短い言葉やリズミカルなフレーズで繰り返しの多い絵本に適しています。 ・乳児・幼児向けのシンプルな絵本にぴったり。 |
まとめ
絵本作りは、親子で楽しみながら素晴らしい体験ができる活動です。
テーマを選び、キャラクターやストーリーを考え、絵や文章を少しずつ形にしていくことで、子どもは自然と想像力や表現力を育んでいきます。
完成した自分の絵本を手に取ることで、子どもは自信や達成感を味わうことができ、ものづくりの楽しさを実感できるでしょう。
また、「世界にひとつだけの絵本」として、大切な思い出となり、長く手元に残る特別な存在になります。
絵本のサイズやページ構成など、小さな工夫によって、子どもにとって読みやすく、愛着を感じられる絵本を作ることができます。
完成した絵本を家族や友達と共有したり、読み聞かせを通して楽しむことで、その絵本はさらに特別なものになるはずです。
ぜひ、日常の中にある小さな出来事をテーマにして、子どもと一緒に手作りの絵本を作ってみてください。
子どもとの絵本作りが、心に残る楽しい時間となりますように。
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