質の高い記念誌を手軽に作るためのネット印刷活用法

記念誌を作ることは、大切な思い出や成果を形に残す素晴らしい方法です。
しかし、初めて印刷発注をする際には、どのように進めていけば良いのか不安になることも多いはずです。
前回は、記念誌作りための効率的な制作方法やコスト削減の方法等について、ご紹介しました。
そこで今回は、誰もが手軽に利用できるネット印刷を活用した「印刷発注のためのノウハウ」について解説します。
初めての方でも安心して進められるよう、製本方法や用紙の選び方、見積もりの方法まで詳しくご紹介します。
あなたの記念誌作りが素晴らしいものになるよう、お手伝いさせていただきます。
▼前回ブログ記事
記念誌の仕様を決める
ネット印刷を利用して記念誌を印刷発注するために、まずは、基本となる仕様を決めましょう。
基本仕様には、サイズ・製本方法・部数・ページ数・印刷色(モノクロかカラーか)などがあります。
この中で特にお客様からご質問の多いのが、「どのような製本方法が適しているの?」「印刷色はどちらを選べばいいの?」という項目です。詳しく解説していきます。
製本方法について
作成した記念誌は、アルバムのように永く大切にしたいですよね。
そこで、時間がたっても劣化しにくい、長期保存の可能な製本方法として、「無線綴じ」と「上製本(ハードカバー)」の2つをご紹介します。
まずはその特徴を大まかにまとめました。
| 無線綴じ | 上製本(ハードカバー) | |
|---|---|---|
| 丈夫さ | 〇 | ◎ |
| コスト | ◎ | △ |
| 納期 | ◎ | △ |
| 高級感 | 〇 | ◎ |

一枚ずつ切り離された本文をページ順に並べ、表紙でくるむ製本方法です。
そのため、「くるみ製本」とも言います。
糸や針金を使わず、一般的に表紙と本文の間を専用の糊で接着します。
無線綴じのメリット
・製作時間が短い
上製本(ハードカバー)に比べ簡易的な作りの無線綴じは、短い日数で製本することができます。
大量に発注したい時や、お急ぎの場合におすすめです。
・低コスト
冊子に使用する材料が少なく、ほとんどが機械作業で手間もかからないため、リーズナブルに作ることができます。
・持ち運びやすい
上製本(ハードカバー)と比べて、軽く持ち運びがしやすく、「重くてかさばって配布が大変…」といった苦労は少ないでしょう。
無線綴じのデメリット
・高級感にやや欠ける
簡易的な作りのため、上製本(ハードカバー)に比べた場合、どうしても高級感という点では見劣りします。
見栄えをより良くしたい場合には、見返しを付ける・メタリック印刷などのオプションをつけるのがおすすめです。
・耐久性がやや低い
上製本(ハードカバー)ほど、保存性が高くありません。
表紙の傷みを和らげる対策として、表紙のPP加工が推奨されています。
オプションについては後ほど詳しく説明します。
このように、費用を抑えて短納期で制作したい場合には、無線綴じがおすすめです。

本文を糸や専用の接着剤で綴じ、ボール紙などの厚手の紙で本文を包む製本方法です。
表紙と本体は見返しと呼ばれる別の用紙で貼り付けて補強します。
呼び方は、「上製本(じょうせいほん)」もしくは、「ハードカバー」と言います。
上製本(ハードカバー)のメリット
・つくりが頑丈
外部からの衝撃に強く、耐久性があり長期保存に適しています。
ページがしっかりと保護されるため、劣化しにくいです。
書庫や保存記録としての保管にも適しています。
・高級感がある
厚い表紙を使った上製本(ハードカバー)は、その重厚感が特徴です。
表紙に、布クロス・レザークロスといった特別感のある装丁にすると、さらに豪華さがアップします。
上製本(ハードカバー)のデメリット
・製作日数がかかる
工程が多く手作業も必要なため、納品までの時間が無線綴じよりも長くかかります。
少なくとも1か月ぐらいの期間は確保しておく必要があり、急ぎの印刷や納品には適していません。
・コストが高い
材料費や手間が多いため、その分、コストも高くなります。
予算が限られている場合には負担が大きくなり、特に少部数の印刷では単価が高くなります。
このように、予算をかけて高級感ある記念誌にしたい場合には、上製本(ハードカバー)がおすすめです。
製作日数に余裕をもっておくと安心です。
用紙について
記念誌の本文は、モノクロ印刷にするか、カラー印刷にするかといった、印刷色に合わせて用紙を選ぶと良いでしょう。
また、表紙の用紙は、記念誌にどういったイメージを持たせたいのかを考慮すると選びやすいです。
代表的なものをご紹介しますね。
| 〈モノクロ印刷におすすめ〉 本文…上質紙・書籍用紙 表紙…レザック・マーメイド |
| 〈カラー印刷におすすめ〉 本文…コート紙・マットコート紙 表紙…カード紙 |
――モノクロ印刷におすすめの用紙――
■上質紙
用紙に光沢や艶が少ない用紙で、文字を多く使用した印刷物に向いています。
■書籍用紙
めくり易く、読書が長時間にわたっても目が疲れにくい、淡クリーム色の用紙です。
書籍の本文用紙としてよく使われる、高級感のある用紙です。
■レザック

レザーライク、つまり「革のような」という意味で、エンボス加工した用紙です。
高級感と暖かみのある質感と、色展開の豊富さが魅力です。
■マーメイド

さざ波のような柔らかな凹凸を持つファンシーペーパーです。
フェルトで型押しされた優しい質感で、こちらも色展開が豊富です。
――カラー印刷におすすめの用紙――
■コート紙
紙の表面に発色を良くする塗料がコーティングされていて、光沢のあるツルツルした手触り感の用紙です。
写真やイラストを色鮮やかに印刷できます。
■マットコート紙
紙の表面にマット系の塗料をコーティングした用紙です。
光沢を抑えているので文字も比較的読みやすく、尚且つ写真やイラストも綺麗に印刷でき、上品な印象に仕上がります。
■カード紙
厚みとコシがある用紙で、一般的に表紙や診察券などのカード類に利用されます。
塗料がコーティングされており、発色が良いのでカラー印刷に向いています。
手触りや厚み、色展開などをご紹介しています。
オプション加工について
印刷製本のオプションには、より頑丈に・汚れにくくする効果のあるものや、高級感をアップさせるものなどがあります。
オプションを追加して、記念誌の仕上がりをグレードアップしてはいかがでしょうか。
■見返し

表紙を開いてすぐの、表紙と中身を貼り合わせるための紙です。
上製本(ハードカバー)には必ず付けることになりますが、無線綴じにも付けることができ、強度がアップする効果があります。
無線綴じにも見返しを付けると、しっかりとした印象になります。
■表紙PP加工

表面にポリピレンフィルム(Poly-Propylene)を使い、フィルム加工を圧着貼りした加工です。
汚れにくくなる・頑丈になる・高級感が出る…といった利点が多くあります。
特に記念誌は、長期間の保存が見込まれるので、ぜひ付けていただきたいオプションです。
ツルツルと光沢のあるPP加工と、さらりとした質感のマットPPがあります。
■メタリックカラー印刷

表紙タイトルやポイントとなるデザインに、金箔・銀箔のようにメタリックカラー(金・銀)で印刷するのもおすすめです。
より上質な、ワンランク上の記念誌という印象になります。
当社では、富士ゼロックスのオンデマンド印刷機、Iridesse(イリデッセ)を使い、時間をかけずに、手軽に金・銀の印刷が可能です。
オンデマンド印刷なので、少部数限定になってしまいますが、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
記念誌の印刷製本価格はどれくらい?
続いて、費用について解説します。
記念誌には「こうでなくてはいけない」という形はないので、予算に合わせて仕様を選ぶことができます。
製本方法による違い
記念誌にオススメの製本方法として、無線綴じと上製本(ハードカバー)をご紹介しましたが、先述した通り、この2つの大きな違いは、費用です。
金額の目安として、当社すぐスール.comでの印刷費用で比較してみます。
〈製本方法の違いによる費用比較〉
| 無線綴じ | 上製本(ハードカバー) | |
|---|---|---|
| サイズ | A4サイズ | |
| 部数 | 60部 | |
| ページ数 | 60ページ | |
| 印刷色 | カラー印刷 | |
| 表紙用紙 | カード紙180kg | コート紙110kg |
| 本文用紙 | コート紙110kg | コート紙110kg |
| オプション | 表紙PP加工 | 表紙PP加工、見返し |
| 納期 | 4営業日発送 | 約3週間~1か月 |
| 印刷製本代 | 72,480円 @1208 | 190,000円 @3167 |
※印刷製本代は、「すぐスール.com 2024年5月末」時点での概算費用となります。
正式なお見積り金額につきましては、お問い合わせください。
このように、製本方法が異なるだけで、費用が大きく変わってきます。
それぞれの製本の特徴やメリット・デメリットを考慮して、目的にあった製本方法を選ぶことが重要です。
印刷色(モノクロ・カラー)による違い
モノクロで印刷するか、カラーで印刷するかでも、金額に差が出てきます。
特に本文をカラー印刷にすると、その差が大きくなるので、こちらも当社すぐスール.comの価格で比較してみます。
〈印刷色の違いによる費用比較〉
| 本文/カラー | 本文/モノクロ | 本文/ カラー(50頁) モノクロ(50頁) | |
|---|---|---|---|
| サイズ | A4サイズ | ||
| 部数 | 60部 | ||
| ページ数 | 100ページ | ||
| 製本 | 無線綴じ | ||
| 表紙用紙 | マットコート紙135kg | ||
| 本文用紙 | マットコート紙90kg | ||
| オプション | 表紙PP加工 | ||
| 納期 | 4営業日発送 | ||
| 印刷製本代 | 106,396円 @1773 | 43,996円 @733 | 75,196円 @1253 |
※印刷製本代は、「すぐスール.com 2024年5月末」時点での概算費用です。
正式なお見積り金額につきましては、お問い合わせください。
このように、モノクロ印刷のほうが、カラー印刷より安価になります。
また、本文の必要な部分だけをカラー印刷にして、文章メインのページはモノクロ印刷にすることで、全ページをフルカラーより費用を抑えられる場合もあります。
ほとんどのネット印刷では、サイト上で、印刷費用を確認できるので、事前におよその費用を把握しておくことをおすすめします。
すぐスール.comでの見積り方法について
では、最後に、当社すぐスール.comでの、印刷費用のお見積り方法についてご紹介します。
「無線綴じ」は、Webサイト上ですぐに金額の確認することができます。
サイト上で、基本仕様・製本・用紙などを順番に選択していくと、画面右下に金額が表示されます。

「上製本(ハードカバー)」は、専用の問い合わせフォームをご用意しています。
こちらも、上から順番に必要項目を入力していくと、画面右下に黄色のボタンが表示されるので、ここから、まずはお問い合わせフォームに進んでください。
その後、当社担当者より、別途お見積りを作成して、メールにてご連絡するという流れになっています。

まとめ
今回は、記念誌の一般的な仕様(製本方法、用紙等)と、その特徴や印刷費用についてご紹介しました。
無線綴じは製本コストが比較的低いため、大量に印刷する場合でも予算を抑えることができます。
これにより、記念誌を多くの人に配布することが可能になります。
また、持ち運びがしやすいので、気軽に持ち歩け、イベントや集まりでの配布にも適しています。
上製本(ハードカバー)は、見た目が豪華で高級感があります。
そのため、特別な記念誌として、贈り物や保存版に最適で、重要な節目やイベントを象徴する価値あるものとして評価されることにも繋がります。
どちらの製本方法でも、ネット印刷で利用して、費用を抑えながら質のよい記念誌を作ることが可能です。
あなたの記念誌制作において、この記事が参考になり、素敵なモノができあがることを願っています。
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